アメリカのステーキチェーン「SIZZLER」が経営破綻した。初めて行ったのはかれこれ40年近く前でカリフォルニアだったと思う。まだサラダバーが珍しくアメリカを実感した記憶がある。それからほどなくしてシズラーが日本にも出来た。今では当たり前のサラダバーだが、あの種類が豊富のサラダバーはシズラーが先駆けなんじゃないだろうか。・・・僕のような卑しい人間はサラダバーや食べ放題を前にすると「負けてなるものか」と思う。元取る問題に加え、全種類食べてやるという決意が沸く。１回目２回目まだまだ～と思ってるところにメインの料理が運ばれてくる。さっきまでの勢いはどこかに行き、サラダは急激に魅力が無くなり、お皿もそっと遠くに避ける。ズッシリのお肉の塊がペラペラの葉物に敵う訳がないのだ。・・・海外旅行での外食は最も異国を感じられる場面だと思う。と同時に語学力を試される緊張の場でもある。語学が堪能の人は何とも思わないのだろうけど、僕レベルの人間は筆記試験(メニュー)と面接試験(オーダー)をクリアーしないと食事にありつけないのだ。ホントこの時ほど「もうちょっと勉強しとけば良かった」と思う時は無い。・・とは言えハワイなんかで「日本語のメニュー」を渡されたりするとなんかスッキリしない。もう海外旅行気分が台無しじゃないかと言いたくなる。