あれから10年の巻

公開日:2021年03月10日 カテゴリー:未分類 タグ:

東日本大震災から10年が経った。あっという間のようなずっと前のような感じだ。震災の瞬間僕は今と変わらずお店に居た。その瞬間お向かいのおばちゃんが「キャーキャー」とテンパり店先を右往左往していた。僕はわりに冷静で1番倒れて掃除が大変そうな物はどれだ?と見回し「LAVA LIGHT」を抑えた。この日の夕方僕は娘の友達を送り届けるのに134号線(海岸線)を車で走った。鎌倉はすでに停電。海岸線は夜中の暗闇とは違う「無音の恐怖」のようなものを感じた。でもこんなものは序章に過ぎなかった。連日流される津波の映像は本当に怖く、完全にサーフィンなんかする気を無くした。僕は震災の2年後に岩手に出かけ震災の跡地を回った。そして僕の頭の中にある津波の映像と目の前に広がる防潮堤や震災の爪痕を重ね合わした。・・・「鎌倉津波ハザードマップ」という物がある。シュミレーションでは我が家は2階の窓の上まで水に浸かる。水槽の横から見るマナティのように窓の外から僕が見える事になる。実際マップを作った人は良かれと思って作ったのだろう。だけど浸かりますと言われたところで何が出来る訳じゃない。東日本大震災の津波映像を見てるから言われなくても逃げる。いやいや浸かるならまだ良い。きっと我が家は粉々になってしまうだろう。こんな風に書いても「多分大丈夫」と思っている。これじゃダメなんだとも思いつつ危機感は無い。せめて地震保険ぐらい入っておいた方が良いかもしれないなぁ。