日帰り温泉の巻

公開日:2021年04月27日 カテゴリー:未分類 タグ:

庭の作業を終え日帰り温泉に行く。時刻は4時半。さすがにこの時間に温泉に浸かってるような呑気な人は少ない。チャッチャッとやり露天風呂に直行する。ぬるめのお湯に「う~」と浸かる。まだ陽が高いせいで、隣りで体育座りするお爺さんの身体が、お湯を通し透けている。ここの露天風呂は地形を利用して段々になっており、見ようによってはハイキングコースに見えなくもなく、そこを素っ裸で行き来する訳で、それこそ隣りの女風呂から甲高い声が聞こえると「違うんです。僕そういう趣味ありません」と言いたくなる。湯船に浸かり目の前を素っ裸のおじさんが何人も通り過ぎる。裸のおじさん達を見てると大きく分けて3つに分かれる。「諦めてない人」と「諦めちゃった人」。そして「もうじき諦めるであろう人」。割合的には「諦めちゃった人」が圧倒的に多く、その中でも年齢的な原因の人が多い。そして風呂上がりと言えばマッサージ。担当は僕と同世代のおじさんだ。背中を押しながら世間話しをするのだが、うつ伏せの僕の声が聞き取りにくいのか、何度もおじさんが「えッ」と聞き直す。そんなだからか話は次第に無くなり、黙々と決まった手順を進む。途中おじさん同士が手を握り合い「そこ気持ちイイです」などと言いつつ60分を知らせるタイマーが鳴り終了となった。