スズメの巻

公開日:2021年06月13日 カテゴリー:未分類 タグ:

ドアに挟まったスズメを助けた。スズメはまだ巣立ったばかりといった感じで警戒心も薄く、何の躊躇も無く僕の指につかまる。飛び立つ様子が無いのはどこからか聞こえるカラスの鳴き声のせいだろう。「しばらくここで待ってなさい」と軒下に避難させる。僕はすっかり母性に目覚め、この子は無事に育ってくれるだろうかと将来を案じるのだ。・・・この流れで行くと大きなつづらと小さなつづらをお土産で出され、小さなつづらを選ぶとお金がザックザクとなる。でも山梨の「小作」でほうとうと「寒すずめ」の丸焼き食べちゃったからなぁ。・・・そう言われれば僕の子供の頃はそこら中で「小鳥」を飼っていた。友人の家の下駄箱の上ではインコが飼われており、隙間から指を突っ込んでちょっかいを出していた。九官鳥もよく軒先で飼われており、鳥かごの横には「変な言葉を教えないで下さい」と書かれた張り紙があった。だがそんな事で引き下がる僕らではなく、家の人の隙をみては「ゲバゲバ」などと教えこんでいた。我が家では兄が鳩とウズラを飼っていた。そして僕は小4の時「文鳥」を飼っていた。つがいで飼ってたのだが、ある日野良猫の襲撃に遭い1羽は難を逃れ、1羽は「お世話になりました」と逝ってしまった。