鎌倉という所の巻

公開日:2021年07月09日 カテゴリー:未分類 タグ:

「鎌倉に越してから5年ツイてないのよ」とご婦人。「そうなんすかッ」と僕。ご婦人は「鎌倉に呼ばれてないんだと思う」と苦笑いをする。実際知人に「鎌倉という場所はそういう土地なんだよ」と言われたそうで、歴史的な場所には往々にしてあるんだと言うのだ。鎌倉にゆかりのある歴史上の誰かが「この人は鎌倉に呼んでない」と審査をしてるのだ。まあ到底信じがたいが「この人ちょっと鎌倉っぽくないなぁ」という人は分からなくもない。僕が思う鎌倉っぽくない人は「ガツガツ」してる人で、元々の鎌倉の人は良くも悪くものんびりしている。なので今の鎌倉の商業の発展は他所の人のお陰とも言える。それにしてもこの30年で鎌倉は大きく変わった。「ボール取らせてくださ~い」と言ってたお屋敷はマンションになり、庭の柿を食べた木造一軒家は古民家カフェへと様変わりした。宇宙コマをした山ちゃんちはアクセサリー屋になり、1回5円の当てくじを「1回」と言ったら婆さんに「2回おやり」とお釣りをくれなかった駄菓子屋はオシャレなレストランになった。そして老舗のお店も数えるほどになり、気が付けば町の顔役は世代交代していた。