時代の巻

公開日:2021年09月26日 カテゴリー:未分類 タグ:

ラジオから中島みゆきの「時代」が流れる。僕は中島みゆきの曲を1度も真剣に聞いた事がないし、関心も持った事もない。それなのに今日は「そんな時代もあったねと」の歌詞に「おっしゃる通りです」と同感している。・・・昔お世話になった「社長」から連絡が無い。例年だと夏に「庭がボーボーだから早く剪定に来てくれ」と連絡がある。それなのに今年はあのせっかちな口調の電話が無い。高齢だし万が一の事も脳裏をよぎる。気になり様子を見に出かけた。インターフォンを鳴らすも応答が無い。仕方ないので近所に住むお嬢さんを訪ねる。そして「施設に入った事を知る」。更にはこの夏「奥さんが亡くなった」事も知らされる。お嬢さんは僕に知らせるか迷ったが、コロナ禍なので連絡を控えたと言っていた。社長が経営してた会社は後継者が無く廃業。会社のあった場所にはすでにマンションが建っている。会社の経理を支えた奥さんも亡くなった。あんなに飛び回ってた社長も今や杖無しでは歩行が困難だという。あの輝いてた時代はもう跡形も無い。・・・「そんな時代もあったなぁ」と今は他人事のように思ってるけど、いずれそれは自分の事になる。良寛和尚も言っている「散る桜 残る桜も散る桜」・・・今のうちに楽しんでおこう。